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楽器紹介

現在日本にあるマンドリン団体のほとんどは「マンドリンオーケストラ」を構成して活動しています。
マンドリン・マンドラ・マンドロンチェロ…これらのマンドリン属の楽器にクラシックギターとコントラバスが加わることにより、より深みのある、多彩な音楽を奏でることが可能な
「マンドリンオーケストラ」が構成されるのです。


●マンドリン●

イタリア発祥の撥弦楽器。ウクレレより一回り大きいくらいのコンパクトサイズです。
ギターのように左手で弦を押さえ、右手のピックで弦をはじきます。「トレモロ奏法(※)」という奏法を主に使います。
合奏の場合、1stパートと2ndパートに別れて演奏することがほとんどです。
その音色は構造上実に多彩で、低音部は比較的やわらかい音色を持ち、また高音部は華麗で透き通った音色を持っています。高音に上がるにしたがって緊張感を増し、より通る音になっていきます。
マンドリンは、その音色、表現の豊かさなどから 主として旋律を担当することが多く、マンドリン合奏の中核に位置付けられる楽器です。

(※)「トレモロ奏法」…金属の弦をピックではじいて弾く楽器なので、単音では音が長続きしません。

その為、持続音を出すにはピックを上下に動かして音を持続させる「トレモロ奏法」が取られます。
マンドリン以下マンドラ、マンドロンチェロの三つは「マンドリン属」の楽器で、それぞれ大きさと出せる音域は違えど、楽器の造りや弾き方は三つともほぼ同じです。



●マンドラテノール●(通称ドラ)

マンドラはマンドリンよりも1オクターブ低く調弦されています。その音色は豊かで厚みがあり、その表現力はマンドリンをも凌ぐものです。

合奏では主に中音域を担当し、合奏に厚みを与え、表現をより豊かにする役目を持っています。
大変柔らかく甘い音色を奏でるこのマンドラは、マンドリン系の楽器の中で最も豊かな表現力を持つ楽器と言えるかもしれません。



●マンドロンチェロ●(通称チェロ)

マンドロンチェロは、ヴィオロンチェロと同じ調弦をした楽器で、その音色はマンドリンやマンドラとは一味違う落ち着いた深みを持ち、

より広大な表現を可能としています。

主にマンドリンやマンドラでは表現しがたい迫力や落ち着いた深みを合奏に付与し、軽薄になりがちなマンドリン合奏に広がりを持たせ、合奏の基盤を支えて合奏を安定させる役割を果たします。


●クラシックギター●

独奏で、多重奏で、はたまた合奏で活躍するオールマイティーな楽器。合奏のなかでは、伴奏を担当する大事なポジションにいます。

しかしそれに留まらず、時には美しいメロディもこなします。
その奏法の多彩さによって合奏に様々な効果をもたらし、その表現をより多彩なものにするといった重要な役割を果たしています。

マンドリン合奏のよきパートナーといえるでしょう。


●コントラバス●

管弦楽・吹奏楽・ジャズなどでお馴染みのコントラバス(ウッドベース)。

マンドリン合奏の中でただ一つのアルコ(弓)を用いて奏することのできる楽器です。
トレモロ奏法により保続音を出すのが困難なマンドリン系楽器にとって代わって、マンドリンオーケストラの最低音を受け持つ楽器として用いられるようになりました。
合奏では曲を最低音で支え、曲に厚みと迫力を与える役割を果たしています。

 

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